ロードバイクに代表されるスポーツバイシクルに乗る目的や楽しみを見いだす部分は人それぞれでレースやツーリング、健康増進、交通の足等々様々です。私は運動不足解消の一環で乗り始めましたが徒歩や電車では行きにくく、車では通り過ぎてしまう場所や景色に出会える乗り物として楽しさを見出しています。そういう場所に行ったら写真で記録しておきたいと思うのは自然な流れなわけです。しっかり写真を撮りたい時はミラーレスカメラの「Nikon1V2」を使用していましたがあちこち出っ張っていてサイクリングでのモバイルは現実的ではありません。そんなわけで2018年にサイクリング用でSONYの「DSC-RX100M3」というデジカメを買いました。「スマホカメラでも良いだろ」という意見もあると思いますが、遠出するならもう少しクオリティの高い写真を(機材の力頼みで)撮りたいと思い購入しました。また、花も撮影することがあるので下のような写真も撮れたら良いなという希望もありました。
「DSC-RX100M3」を選んだ理由と基準は思いつくものを挙げると下記の通り。
- サイクリストの評価が高いこと(人ば・・・先達のレビュー情報は貴重です)
- 本体のサイズ(サイクルジャージのポケットに収まる)
- Nikon1V2と同じ1インチセンサー搭載
- RAWデータでの保存が可能
- 有機ELファインダー搭載(日光の反射で液晶見辛い時に便利)
- 可動式モニター搭載
- wi-fi機能搭載
- すでに使用しているアクションカム「HDR-AS300」とバッテリーが共通
このシリーズは初代から5まで発売されていますが3にしたのは主に予算の都合ですが、機能と価格のバランスが良いと感じたからです。少なくとも4以降の機能と価格差に選ぶ理由は見出せませんでした。フルサイズ機含め使いこなせません。
実際に使ってみて非常に便利な機能が「可動式モニター」と「wi-fi機能」です。上のようなアングルはNikon1V2では地面に這いつくばって撮影していましたが、可動式モニターのおかげで撮影しやすくなりました(変質者感が軽減されます)。また、wi-fi機能でスマホに写真を送信することもできるところも重宝しています。このほかに機能ではありませんが記録兼ドライブレコーダー代わりに使用しているアクションカム「HDR-AS300」とバッテリーが共用できるので電源周りの荷物と取り回しが改善できました。
撮れた写真を確認して真っ先に浮かんだ感想が「このクオリティならニコンの1インチセンサーミラーレスカメラは廃盤になるわ・・・」というもの。コンデジでこのレベルなのでハイエンド化しないとわざわざレンズ交換式のミラーレスカメラや一眼レフカメラを選ぶ理由がありません(そのうちNikonの社史からもNikon1シリーズの名前は黒塗りで消されるのでは・・・)。なによりもこのサイズのコンパクトデジカメでRAWデータが扱えるということも大きなメリットです。後からPhotoshop等で自分が見た景色の雰囲気に近づけたりと編集の幅が広がります。RAWデータを扱わないという方でもJPEGデータに簡単な色調整等の補正で下のような写真が撮れるので少なくともスマホカメラよりも良いものが残せると思います。このサイトではわからないと思いますが拡大すると当然ながらスマホカメラとは情報量が段違いです。(人は撮らないので風景やモノが中心)
サイクリング用で購入しましたが今ではサイクリングはもちろん、それ以外の場面でも活躍してくれるカメラとなりました。決して安くはないカメラですが「撮影機材を軽量化したいけど画質に妥協したくない」、「RAWデータも扱いたい」、「スマホカメラからレベルアップしたい」という需要には充分応えられると思います。